この変わった形のDIYで制作した台車。めちゃくちゃ楽に石膏ボードを運べます。
石膏ボードを楽に運びたい、マンションの中をボードをかついで移動するのは辛すぎる。エレベータでも石膏ボードやベニヤ板を運べる台車を使いたい。そんな願いをこのDIY台車で叶えました。
それが汎用組立運搬台車・試作実験機1号(仮)です!!
ここでは実際に作ったDIY台車の作り方、実際に材料を運んだ時の様子をご紹介します。
DIY台車に使った材料
- フリー板 厚さ30mm(幅180mm長さ505mm)
- 自在キャスター (ロック付き2個、ロック無し2個)リスト
- ボルド[50mm]、ナット 16個ずつ (各キャスター4個×4)リスト
- 丸ワッシャー32個 (各キャスター4個×8)リスト
- ジョイントビスケット8個
- L字金具(かど金物)4個
- L字薄型金物 4個
- 木工用ボンド
フリー板 を厚さ30㎜を4枚
DIY台車の材料にはフリー板の30mm を選びました。石膏ボードの重量に負けない耐久性があること、運搬中にひっくり返らないように重量がある素材であること。この2点でフリー板の30mmを選びました。25mmと悩みましたが、安全性を考えて30mmに決定。
寸法は幅180mmに長さ505mmです。
キャスターは合計4個【ロック式2個、ロック無し2個】
キャスターにはロック式2個、ロック無しを2個使いました。私は通路のコーナーなどで簡単に方向転換できるように自在キャスターを選びました。
キャスター選びの注意点ですが、ロック式は絶対に必要です。そうじゃないと、台車から手を離した瞬間に転がりだして荷物ごと転倒しかねないからです。積み込みの際にもロックがかかる方が積みやすいです。もう一度いいますがロック式キャスターは絶対に必要です。
ボルトにナット、ワッシャー
台車ボディにキャスターを取りつけるために、ボルト[50mm]とナットを16個ずつ(各4個×4)、さらに丸ワッシャーを32個(各キャスター8個×4)を準備。ホームセンターで大きさを確認しながらじっくり選びました。
特にボルドはフリー板の厚み、キャスター台座の厚み、ナットのかかりしろ、これらを計算して長さを決定しましょう。
フリー板が直角になる部分にはジョイントカッターを使ってジョイントビスケットを仕込みました。その上でボンドを塗ってビス止めで固定しました。
かど金物、補強用の薄型プレート
L字金物(かど金物)と薄型L金物、さらに強度を上げるために金物を準備。
台車の断面部分をL字金物を、台車の裏側に薄型L金物を使用。
DIY台車の組立から実践投入まで
イメージを固めるために仮置き
台車の組立てイメージです
台車の断面図です。組立てると台車の幅600mmになります。この幅ならマンション共用部の廊下やエレベーターでも無理なく通ることができます。試作で作った割にはちょうどいいサイズになりました。
直角になる部分にはジョイントビスケットを仕込みました。たとえビスが内部で破損しようと、台車が分解してしまうことを防ぐためです。
台車を【積み木】のように組み立て、キャスターも仮置きします。イメージができてきたので、次はキャスターを取りつけるための穴を開けます。
キャスター取り付けようの穴あけ
キャスター取り付け用の穴を開ける
ですがこれ、実は失敗してます。キャスターが中央にくるように穴を空けたら、キャスターを回転させた時に立ち上がり部分に当たって、うまく回転しなかったんです。そこでもう少し外側にずらして穴を開け直しました。
穴を外側にずらして開け直しました。キャスターの取り付け位置も外側にずらせば、これでキャスターが360度回転するようになりました。
台車のキャスター台座が完成。
台車の組立てと収納方法
台座部分が完成しましたが、これだとまだ石膏ボードやベニヤ板を立て掛けて運ぶことができません。
そこで立ち上がり部分を作ります。手前にある3枚の板が台車の立ち上がり部分です。
この部分は必要な時に組立て、不要な時は分解できるような作りにしました。
なぜなら一体型にしてしまうと大きすぎて、クルマに積み込めない可能性があるためです。使いたい時に現場に気軽に持っていけてこそ、便利な台車と言えます。
立ち上がり部分の固定方法はとりあえず、住宅用のコーナー金物を利用することに。もう少し良い方法がありそうですが数日後には実践投入する予定があったので、とりあえずはこれでいくことにしました。
あとナットが飛び出して不細工だったので、天板に9㎜のラワン材を貼ってフラットな状態にしてみました。
立ち上がり部分は台車の部分にピッタリとハマるようにしました。こうすれば不要な時はコンパクトに収納できます。これなら、車にも充分に積み下ろし可能そうです。
機能と携帯性を両立させるためのアイデアですが、なかなか良いんじゃないでしょうか。
実際に使ってみた
DIY台車組立て
DIY台車でベニヤ板や石膏ボードを運ぶ時はこんな感じに組み立てて使用します。コーナー金物を利用して立ち上がり部分を組み立てています。
この日はタワーマンションでのリフォーム工事。
駐車場からリフォームする部屋まで100メートル以上の距離がありました。
「材料搬入でそんな距離を何度も移動したくない!」
本当に心の底からそう思いました。
実は、このタワーマンションでのリフォーム工事こそが、DIY台車を作ろうと思ったきっかけだったりします。
積み込み時はキャスターのロック
積んでいる最中に倒れることもなく無事に台車に石膏ボードをのせることができました。これが無ければ一人での積み込みは危なくてできないと思います。積み込み時には忘れずにロックをかけてから使用しなければなりません。
ベニヤ板を立て掛けてみた
いけます!使えます。
台車にどっしりとした重量があり、かつ重心も低いのでベニヤ板を置いてもしっかりと自立します。立て掛けた状態で手を離しても、台車が倒れることはありませんでした。
絶対に積みすぎないこと
石膏ボードも問題なく積めます。ただし一人で安全に運べる枚数は8枚ぐらいが適量でした。もっと積もうと思えば積めますが、無理なく運べる量は8枚ぐらいかなと言うのが正直な感想。試作で作った台車ですし、実際はこの状態で2人で運びました。
絶対に積みすぎないようにして、できれば2人で運ぶようにしました。
100メートル以上の距離を8枚ずつ台車で楽に運べる。それだけでこのDIY台車を作った価値がありました。
エレベーターでも使える
エレベーター搬入も問題なく行えました。
この一見すると変わった形の台車、これはこういった出入口での移動を想定したデザイン。この形だからこそ、材料をぶつけることなく出入り口の通り抜けが可能なんです。
その後、駐車場からリフォーム予定の部屋まで何往復かして無事に材料搬入が終えることができました。手で荷揚げするよりはるかに早く、何より台車で移動しているので楽でした。
長い距離を材料搬入したくない、できれば楽に運びたい。そんな思いから生まれたのこのDIY台車でした。結論から言うと、作って大正解でした。
はじめてタワーマンションで実践投入した時は、駐車場から部屋まで100メートル以上あったので、本当に楽に材料を運ぶことができました。
とはいえ、まだまだ実験的に作った試作1号機です。安全性の向上や、エレベターでの出入りをもう少し楽にできるような改良を考えているところです。
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